溺愛ヤンキーくん






てかさ。



「優。何があったんだよ」




――ピクッ…――



「………隆のクソじじいぃぃ!」



いたいいたい。



腹殴るなって。


ここは優しく聞かなきゃだな。




「優、何があったんだ?話さなきゃわかんねぇだろ?」



「………隆のクソじじいが…」



ここから先は長くなってしまうので簡単にわかり易く説明すると…


・優が隆さんの所に石垣島行っていいか聞きに行った。


そうすると隆さんはある条件付きなら行っていいと言った。



その条件が……




学校内の自販機で買った抹茶ラテは1日2本以上飲まない事。




他の人が聞いたらそこまで苦痛ではなさそうだが優にとっては致命的。


優は1日にとりあえず大量の抹茶ラテを飲む。



三度の飯より抹茶ラテ。



この前五日間朝昼夕食全部抹茶ラテで済ませていた。



これは優にとって無理難題だからさすがに飲まなかったんじゃないかと思ったが。


サーフィンをしたいが為にこの条件を飲んだらしい。



「……優……よかったのか?」



「…グズッ……いいんだよ…皇雅とサーフィンできるなら……多分…」



「……多分かよ」



「……うぁぁぁぁ…隆のクソじじいぃぃぃぃ…」



えぐえぐ泣く優。



何気初めて泣いてるところを見た。


そうでまでして俺とサーフィンしたかったのかと思うと愛しく感じる。


ガラでもねぇから耳元で囁こう。


「優。」


「…うぅ…なんだよ皇雅ぁ」


「ボソッ)ありがとな…大好きだ」



がばっ!



「…お…うが…ほんと…?」



相当びっくりしてる優。



そんなに俺ガラにもねぇこといったか?



いったけど。



だからってそこまでびっくりしなくても…



「……おう…っておわっ!?」



「皇雅っ!大好きっ!」



いきなり抱き着いてきて、そして「大好き」ってゆう言葉。


すげー幸せだ俺。


ぽんぽんと優の頭を優しく撫でる。


「…優…ありがとな…」



「うん!」




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