溺愛ヤンキーくん
船にゆられる事約3時間。
やっと石垣島に着いた。
むはぁ〜〜〜っ!
いい風ー!
今日はサーフィン日和かも。
波は少し緩やかだし、鈍った体を戻すのにちょうどいいかな。
「お客様…」
声がした方を振り返ると船の従業員さんがいた。
「ん?」
「お荷物が置いてけぼりになってます…」
「ん?あ、あぁー!」
「お心当たりありますね。よかった。荷物はこちらになります。」
「皇雅ー!サーフボードとってくるー!」
「あ、俺も行く!」
「はーやーくー…もー遅いなぁ」
「わりぃ…」
「お客様?こちらですよ」
船の下り場には俺達の荷物があった。
俺達は荷物を受け取り近くにあったホテルまで行った。
「…あの~」
「はぁい?何の用で?」
フロントの中から出てきたのは優しそうなお婆ちゃん。
「あの~…ここら辺でサーフィンが出来る所があるって来たんですけど…」
「あぁ…ちょっとまっててねぇ」
「あ、はい」
中からゴソゴソと何かを探してるようだ。
「……あった…これ見てちょうだい」
「はい」
見せられたのは石垣島の地図だった。
みると赤い印が1つあった。
「ここに赤い印があるでしょう?」
「…はい」
「ここが今いるとこなんだけど…」