溺愛ヤンキーくん
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「わぁ…」
浜辺にはたくさんの人がいた。
男ばっかかと思ったけど、女も負けず劣らずいた。
男ばっかでも勝てる自信あるけどね!
「お、強そーな奴がいるな…優見てみろよあの黒いサーフボードの奴」
「ん?」
見るとさっき見た時より波が高くなってる。
その波を活かして楽しそうにサーフィンをしてる奴がいた。
うまいな…
これ小規模な大会のはずなのにな…
上手い奴がいると燃えるな。
でもあいつ男かー…
「優」
「ん?」
「お互い優勝しような!」
「うん!」
「受付、しなきゃだよな」
あ、そうだった。
「あたし皇雅の分もしてくるね」
「ありがとな。俺着替えてくるから終わったら着替えとけよ」
「わかった」
「じゃーな」
あたしは皇雅と別れ、受付を済ませて着替えた。