溺愛ヤンキーくん
てっきり高校卒業までまってくれるのかと思ったけど、そうじゃなかったみたい。
そんなに早く一族から追い出したかったんだね。
わかっていたけど、いざこうなると悲しい。
いなくなる寸前まで皇雅達に悟られないようにしなきゃ。
叔父さんにもこのことは時が来るまで言わないつもり。
育ての親っていっていいほとよくしてもらってた叔父さんにだから言うけど。
なんか言いたくない…かな。
「…う…優?」
「へ?」
「さっきっからなにぶつぶつ言ってんだ?」
やばっ…
「な、なんも言ってねぇよっ!」
「そ、そうか。悪かったな…」
「いや、いいんだよ」
ふぅ…
なんとかなった…
「優ちゃーんっ!皇雅ーっ!こっちこっちー!」
あ、新…
「はーいっ!今行くね!」
ダッシュで新のいる方まで行く。