毒舌に惑わされて
危険近づく時
なぜか聖也もここで降りていて、私の背後に立っている。
「おい、早く開けろよ。おせーな」
「だ、だって、ちょっと待ってよ」
部屋の前で必死にバッグを漁るが、まだ酔いが回っているから簡単に見つけることが出来ない。
早く部屋に入りたいというのに。
「ったく、のろまだな。貸せよ」
私からバッグを取り上げて、「これだろ?」数秒で鍵を探し出した。
っていうか、探していないな。すぐに出てきた。
「聖也ったら、何でそんなにあたしのバッグの中に詳しいのよ?」
聖也が鍵を開けて、この部屋の主である私よりも先に入り込んだ。
まだ歩き方のおかしい私は玄関に座り込んで、ゆっくりとパンプスを脱ぐ。しかし、また力が抜けてしまって立てなくなり、這うようにして部屋に向かった。
「何だよ、そのみっともない格好。恥ずかしいヤツだな」
確かに恥ずかしい格好だよ…。でも、立てないんだもん。
「もう、聖也はいいから、帰りなよ」
「ったく…どこまでも世話の焼けるヤツだな。ほら」
ええっ?
またもや、これはお姫さま抱っこだ!
「イヤ!下ろして~」
「おい、早く開けろよ。おせーな」
「だ、だって、ちょっと待ってよ」
部屋の前で必死にバッグを漁るが、まだ酔いが回っているから簡単に見つけることが出来ない。
早く部屋に入りたいというのに。
「ったく、のろまだな。貸せよ」
私からバッグを取り上げて、「これだろ?」数秒で鍵を探し出した。
っていうか、探していないな。すぐに出てきた。
「聖也ったら、何でそんなにあたしのバッグの中に詳しいのよ?」
聖也が鍵を開けて、この部屋の主である私よりも先に入り込んだ。
まだ歩き方のおかしい私は玄関に座り込んで、ゆっくりとパンプスを脱ぐ。しかし、また力が抜けてしまって立てなくなり、這うようにして部屋に向かった。
「何だよ、そのみっともない格好。恥ずかしいヤツだな」
確かに恥ずかしい格好だよ…。でも、立てないんだもん。
「もう、聖也はいいから、帰りなよ」
「ったく…どこまでも世話の焼けるヤツだな。ほら」
ええっ?
またもや、これはお姫さま抱っこだ!
「イヤ!下ろして~」