毒舌に惑わされて
いつの間にか私の後ろにくっ付いていた聖也が後ろから腕を伸ばして、私の胸を触ったり、揉んだりしていた。


「ちょっと、聖也。やめて」


スースー

後ろから聞こえるのは相変わらず規則正しい寝息だけだった。まさか無意識の行動?

パジャマの上から触れているけど、寝るときはブラジャーをしていないから、結構感じてしまう。


「ん…、もう…。何してくれるのよ…。ふわー」


こんな状態でも襲ってくる睡魔には勝てなくて、勝手に触られていることは悔しいけど、気持ち良さを感じてしまい、手を退けることなく、触られているままで再び眠りについた。


さわさわ…


胸を触られているのを感じて、目を開けると部屋は明るくなっていた。

揉まれている部分に目を向けるとまだ聖也の手があった。

いつまで触っているのよ!
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