毒舌に惑わされて
すぐにオーケーのメールを送ると、時間を指定された。大倉くんが迎えに来てくれるまであと3時間。

自分磨きに励むことにして、まずはシャワーを浴びた。聖也に舐められたところを念入りに洗った。そして、ボディクリームを丹念に塗り、肌に潤いを与える。

マッサージを兼ねて、しっかりと手入れを施す。

それと共にムダ毛もチェック。一応デートなのだから、何があっても対処出来るように準備をしておくことはオトナ女子ならではの身だしなみ。

お気に入りの上下セットの下着を身に付けて、髪をどうするか鏡の前で悩む。


どこに行くのかな? またスポーツするのかな? まとめたほうが良いだろうか?

先にメイクをしてから、髪を軽く巻いて、シュシュをバッグの中に用意。持っていれば、役に立つ時があるはず。

「ヤバイ、もうこんな時間!着替えないと…」


気合いを入れ過ぎたのか、約束の時間まであと30分になっていた。

動きやすいようにスキニーパンツを履いて、上はふんわりとした少し長めカットソーにカーディガンを羽織る。
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