フィクション

「・・・・今回は男か・・・。正直、男を助けても楽しくない。」

仁が、嫌そうに声のした方を向いた。

「楽しくなくても、『戻す』のが僕達の仕事。行くよ、ヒト君!」

「分かってるっつーの!」

2人は同時に走り出した。

走りながら仁と恵は場所の確認をする。

「場所はどこらへんだ?」

「声のした方向は特別教室の方だね。目的地は行けばすぐ分かる。そこだけ空気が違うから。」

仁はそれを聞き、走る速度を加速する。

「ケイ!他の奴が来ないようにいつものな!俺は先に行ってる!」

恵は立ち止まり、

「了解!無理しないこと!すぐ行くから。」

2人はそこで別れた。

< 6 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop