時猫
別
──
───
────
ガラッ!
「──土方さん!!!!」
「総司。一言言ってから…」
「椿さんがいなくなったんです!」
土方は、怪訝そうに眉間にしわを寄せる。
「……あ?」
「話していたら…椿さん、急にふわっと消えて…」
沖田の表情は、いつにも増して真剣だ。
「さ、探しに行ってきます!」
沖田は勢いよく立ち上がった。
心配で、いても立ってもいられない。
しかし…
「…待て」
その動きは、土方の低く鋭い声で、止められた。