時猫
「…ねぇ。どういう事?伊吹さんも、関係あるの?それに、あの人…。芹沢鴨…?」
時猫は、はいと頷く。
「…庄助…って、誰?顔がよく見えなかったんだけど…」
「見てれば分かります」
また、フラフープに向き合う。
「では、もう一度」
再び…
映像が、流れ始めた。
『……ねぇ、庄助』
『ん?』
『私…決めたから』
伊吹は、真っ直ぐに庄助の目を見つめる。
『決めた…って、何を?』
『──復讐する』
その言葉を伊吹が発した瞬間、庄助は厳しい表情になり…。
やがて、強く伊吹の肩を掴む。