不思議探偵団☆
『…と…捜査の必要もないか…』
刑事さんが ふと言い出す。
『え? なぁんでぇ?』
『だってミキくんが居るじゃないか! キリを呼び出して、事件の裏側を判明すればいいじゃないか!』
『え…』
『そうよ! ハワイでの事件も それで解決したんだから、ミキくん出来るでしょう!? ルナが犯人じゃないって証明してよ!』
ユラナさんが僕の肩を掴んで揺らす。
『ユラナさん落ち着いて…刑事さん…もし本当にルナが犯人だった場合は…』
『こちらで事情を聞く。でも放火した高校は何校もある。ルナさんは退学ってことになる可能性が高いな』
『潮くん!!
絶対ルナが…そんなこと するわけないわ!! どうして疑うのよ…』
『ユラナさん…僕だって疑いたくないです。でも…ルナが犯人だったら どうするんですか!?』
『どうして…そんなこと言うのよ…』
ユラナさんの目からは大粒の涙が溢れ出ていた。
『ユラナ、そんなに辛いなら この捜査から外れてくれ。…ルナさんが絶対していないとは限らない』
ユラナさんは刑事さんを見つめ返すと、
静かに立って署の方へ戻っていった。