不思議探偵団☆



『なぁ…二人とも…』



刑事さんが僕らに話しかけてきた。



『探偵とか刑事っていうのはな…100%人を疑う職業なんだ。

辛いかもしれないけどな…これも一種の仕事だ。我慢するしかない。

たとえ大切な人を疑ったとしても、この仕事に誇りをもってくれ。

選ばれた人しか…探偵なんて出来ねぇんだから…』










『…はい。僕だって…探偵の仕事が こんなに辛いなんて、始める前は思いもしなかったですから…。

でも、始める前よりかは、素敵な仕事っていうことは よく分かりましたけど』



僕は刑事さんを見上げて笑う。



『うん…じゃあ、今からルナさんを呼んで話を聞こう。ルナさんが第一容疑者だってことも話すから。その時、ミキくんはキリを呼び出してくれよ?』





『はい』




僕は右目をそっと触った。










お父さん…








僕に力を












かしてくれ…













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