不思議探偵団☆
『いや…何でもないです。』
『そか? んじゃあ行くぞっ』
――――――………
『おっしゃあー!! ミキ、事件解決だ! 事務所帰ろーぜっ』
『あっ三郎さん…僕、いったん南北事務所に寄ってから帰ります。レオさんと昨日 約束したんで…』
『ふ~ん…じゃあオレ先に帰っとくわ』
そう言って三郎さんは事務所に、
僕は南北事務所に向かった。
『えっと…どっちだったかな…』
僕は右の角を曲がろうとしたとき、
ふわっと、体が覚えている香りがした。
『あっミキくん!?』
『ひょえ!? リルラ!?』
あ…さっきの香りはリルラの香水だったんだ…
『ミキくん、今からどこか行くの? もうすぐ晩御飯だけど…』
『南北事務所に行くんです。でも、すぐに帰りますから』
『…南北事務所…』