不思議探偵団☆
ギュッ―…
リルラが僕の腕を軽く握る。
『リル…『今じゃなきゃダメなの?』
え……?
『ミキくんは…南北事務所に行きたいの?』
『えっと…昨日、レオさんに約束したんです…事務所へ行くって』
『ミキくんは…南北事務所が楽しいの? 不思議事務所よりも楽しいの…?』
『リルラ…?』
『…ゴメン。変なこと言って…。早めに…帰ってきてね?』
『リルラ…』
『あたしは大丈夫だから…ね?』
リルラは僕にニコッと笑いかけると、素早く僕の前から立ち去った。
『ウソだよ…リルラ…大丈夫なんてウソだ…』
リルラの目には涙が溜まってた。
どうして泣くんだ?
リルラ……