不思議探偵団☆
『どう? ミキくんは南北探偵事務所に移籍してくれる…?』
『……』
頭の中が真っ白だ。
『…いきなりだものね、』
ルアンさんが優しく微笑む。
『このことは不思議探偵団のリーダー、リンゴさんにも話してる。
今度の日曜に、リンゴさん主催のパーティーがあるの。
それに南北事務所も不思議事務所も参加するわ。
その時に聞かせてほしいの―…
ミキくんの気持ちを…』
『……はい…』
僕は…この約束をしていいのか…
“何で即答できねぇんだよ”
三郎さんの言葉が頭の中にコダマする。
不思議事務所の探偵なのに…
南北事務所に行くかで迷うなんて…
していいのか?
今は何も考えきれない。
頭の中が空っぽだ…