不思議探偵団☆
『ねぇ、ミキくん…ミキくんは恋したことある?』
『…へ?』
って…
あたしったら何聞いちゃってんのー!!?
ミキくんが返答に困ってるじゃない!!
(自分で言っといて)
するとミキくんが…
『恋したことはありますよ? まぁ結局…叶わなかったんですけどね…』
『え…』
『同じ高校に大好きだった人が居たんです。でも僕は学校辞めて探偵になったし…それからは会ってませんね』
『…そう…だったの…嫌なこと思い出させてごめんなさい…』
あたしは少し俯く。
ミキくんを悲しい顔に させちゃった…
『リルラ、大丈夫ですよ。もう過去の事だし…気にしないで下さい?』
ミキくんは、さっきの顔とは真逆な、明るい笑顔を見せてくれた。
『うん…』
あたしが そう言うと、ミキくんは立ち上がって、
『僕、ちょっと出掛けてきますね。リルラ、お留守番お願いしますね』
そう言うとパズくんを連れて事務所から出ていってしまった。