不思議探偵団☆
『…ゴメンよ。いきなり事件の話を持ち込んで…でも、君の力なら何でも できる気がする。今日一日考えて、明日…結論を聞かせてほしい』
…僕に?
『はい…』
そう言って僕はパズくんを連れて喫茶店から出た。
あの名探偵の子供が僕だなんて…
『パズくん…僕に初めての転機が来るかもしれない…』
『にゃ?』
事務所に帰りつくと―…
『ミキくん、おかえりなさい。皆帰ってるわよ!』
リルラが笑顔で出迎えてくれた。
『そっか…だったら丁度良いです! 皆に話があるんです』
『?』
僕は部屋にはいる。
『おっミキ! 遅かったじゃん!』
『ミキくん♪ 今日は 美味しい美味しいケーキを買ってきたのさぁ♪』
『三郎さん、シンゴ、リルラ…僕、皆に言うことがあるんです!!』
そう言うと皆 目を丸くした。
『…辞めるだなんて聞かねぇぞ?』
三郎さんが怖い顔で言ってくる。
『イヤだなぁ。違いますよ! もっといい話…』
僕は、今日 刑事さんと話したこと、僕のお父さんのことを全て話した。