不思議探偵団☆
『で、どうしたんですか?』
『あ…実はな…
また被害が出たんだ』
えっ―…
『ウソ…』
『被害に遭ったのは、またもやアイスクリーム屋の子供。12歳。男だ。
今回は腹部辺りを刺されている。』
心臓がドクンとなるのが分かった。
『い…命に別状は…?』
僕は恐る恐る聞く。
『…残念だ。
もう目覚めない』
そ…んな…
僕は刑事さんに話を聞いたあと、ホテルの自分の部屋に戻った。
『…僕が もっと早く解決しなかったから…』
自然に涙が溢れてくる。
死者が出るなんて考えもしなかった…
僕は…
助けてあげられなかったんだ…
その夜は
ずっと、
涙が止まることは なかった―…