不思議探偵団☆
事務所に戻ると―…
『ミキくん、シンゴお帰りなさーい♪』
リルラが笑顔で出迎えてくれた。
『今日はね、サブちゃんが“オコノミヤキ”っていうの作ってるの。あたし初体験だわ♪』
リルラがルンルンと鼻唄を歌う。
『そうなんですか…じゃあ出来上がるまで、上で待ってますね』
僕は そのまま二階の自分の部屋へと上がった。
『シンゴ、なんかミキくん元気なくない?』
『僕もそう思ったよぉ~…何かあったのかなぁ?』
はぁ…
やっぱ学校って苦手だな…
思い出しちゃうよ…
すると…
―コンコンっ―
『? 誰ですか?』
『ボクゥ、シンゴさぁっ』
チッ…シンゴか…
『入ってどうぞ!』
僕はシンゴを部屋の中へと入れた。