新撰組~幕末に名をはせる者~




≪渚side≫



体を誰かに触られている気がして起きた。




目を開くと、胸辺りの布を解いている土方と目が合った。




土方は私が目を覚まさないとでも思ったのか瞼をパチパチさせながらこちらを見ている。





『寝込みを襲うほど飢えているのか?』




「……」




私は布をまた結びながら話す。




『寝込みを襲うなんて最低だな』





「いや…苦しそうだったから解いた方がいいと思っただけだ」




ようやく話しだした。




固まっていた原因は私が起きたこと以外にもあるな。











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