新撰組~幕末に名をはせる者~







『行きましょう。斉藤さん』




手も握らず先を歩く。



私は土方が好きなんだ。




他の人に少しの隙も見せたらダメだ。





ここのいる人がみんな〝あいつ〟みたいな奴だとは思わないけど、二度と同じ経験はしたくない。








斉藤さんは私の後ろを歩いている。




ごめんね、斉藤さん……。




斉藤さんにそんな気持ちがなかったとしても。








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