新撰組~幕末に名をはせる者~
「そうか…じゃあ、此処に住みなさい。その変わり、トシと同じ部屋だ」
「こ、近藤さん!?」
土方が驚いている。もちろん私も驚いている。
『何故、見ず知らずの私を泊めてくれる』
「何故だろうな…渚君の目を見ていたらそう思ったんだ。君は強い決意を持っている。その目にやられた」
そう言いながら近藤は優しく微笑む。
「だから、トシと同室で悪いがここに住みなさい」
「何故、俺と同室なんだ…」
また、沖田が土方に耳打ちをする。