新撰組~幕末に名をはせる者~
「あぁ、そういうことか。なら、いい」
「トシ、よろしく頼むぞ」
土方にそう言い、次は私に言った。
「ここにいる時は私を父親だと思えばいい。ここにいる隊士みんなそうだからな」
『……ありがとう、ございます』
とりあえず、外で寝るわけにもいかないので泊めてもらうことにした。
「渚さん、何かあったら私に言ってくださいね。土方さんは女たらしですから」
そう言って土方を横目見る。
土方は眉間に皺を寄せている。
「おい、どういうことだ。俺は男に興味ないぞ」
土方は私を男だと思っているようだ…