新撰組~幕末に名をはせる者~

渚という人間





部屋の隅で布団にくるまり、泣いた。



声を押し殺して。




『……ッヒック…ウゥ』





暫くして、襖がゆっくりと開いた。




私は振り返らなかった。








この顔を見られたくなくて――――――










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