新撰組~幕末に名をはせる者~





奴は自力で総司から逃げ、また走って行った。




俺はまた追いかける。




「……ハァ…逃げ足早ぇぇな」




おおよそ、行く場所は予想できるが…。




俺の部屋へ来た。



襖をゆっくりと開ける。





予想通り奴は泣いていた。




何がそんなに悲しいんだ?何を思って泣いている?




俺は…なんて声をかければいいんだ……










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