恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】

寂しいクリスマス

彼は忘年会兼送別会の翌週、娘たちには早いクリスマスプレゼントを渡して、少し早目の正月休みと言い、有給を取って里帰りした。

両親は年金暮らしらしく仕送りもしていて、結構まめに実家に帰る。

「お母様の体調が悪いんなら仕方がないかぁ―」

少しさみしい気もしたが、でも、娘たちを大事にする彼を見たら
家族思いなのがわかっていたので彼らしいとも思った。

クリスマスは結局家族3人で過ごすことになった。


今夜は冬休みに入っていたので子どもたちは少し夜更かしをしたが、
それでも11時ごろには夢の中だった。

せっかく一緒にクリスマスを過ごせると思ったのに…

私はちょっとがっかりな気持もあった。

夜中のこの時間。

少しばかり口さみしくなる時がある。

週末の独り寝は、仕方がないとわかっていても寂しいもの。
それも予定外なら…
なおのこと。


いつものように子ども部屋をのぞいて
眠っている娘たちを確認してから、出かける。

いつものコンビニまで。
さみしいクリスマスには気晴らしが必要だった。
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