恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
「え?どうして?なんでそっちに行くの?
もう行かない!!!子どもも置いたままだし…
じゃなきゃ、降りてでも歩いて帰る!!!」

私はドアロックを解除しておりようとしたが、それは開かなかった。
あの人は含んだ表情で片方の眉を上げ笑っている。


「お願い、帰して。もう私とは終わりでしょ?
最初からの約束…
守ったよ私。もうこれ以上掻き回さないで」


あの人は突然車を乱暴に目隠しされた駐車場に突っ込んでとめ、
手早くシートベルトを外すと私の上に覆いかぶさってきた。


瞬間のできごとに私は身動きできないまま、彼にのしかかられる。


「お願いだから…」










何が起こっているのかわからない事態に涙がこぼれた。

この人はこんな衝動的なことをする人じゃなかったのに。
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