恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
「そして…

拒絶された」

やっぱりね。私は心の中でそうつぶやいた。

「クリスマスの後久々オヤジともゆっくり話をした。

でも、帰るまで…

二人を説得することはできなかった」

彼は、この世の終わりのような顔をしている。

「30まで、まともな恋愛もできず、やっとひなさんを

見つけられたのに…

なんで、わかってくれないんだろう。会う気もないって」

「そりゃそうでしょう。私の経歴と状況を聞けば

どんな親だって引くのは当然。私が親の立場でも引くわよ」


「僕はひなさんを諦めたくない。諦められない。

だからと言って両親に拒絶されたまま踏み切るのは違うとも思うんだ」

彼らしい。

彼が、正月休みから帰ってからの行動がこのときわかった。

無責任な状態では抱きたくない…
と言っていたから。

最初に抱いてくれたのはおそらく彼の中では、結婚するつもりだったからなのだろう。

でもそこには暗雲が立ち込めてきた…

ちょうどいい。潮時がきたんだ。

これで…
もうなにもかもおしまいにしてしまおう。

私は意を決して話し始めた。
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