恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
「ひなさん。あなたはその子をいつまでたっても子どもと言おうとはしない。
何でですか?
その命は今はあなたの腹(なか)に存在してるんですよね?」
「…」
「堕ろすんですね」
私は目を見開いた。
「…」
「その子はあなたの子でしょ。その子をこの世に産みだして、僕を父親にしてください」
彼は私に向かって頭を下げた。なに?この人は何を考えているの?
自分を父親にしてくれですって?おかしい。狂ってる!!!!
私は、頭を垂れあり得ない言葉を発する彼を、開いた口がふさがらないまま呆然と見つめた。
私の感情も、すべてが見透かされている…
そして、基本穏やかで優しい彼の強引で激しい一面を知ることとなった。
「…そんなの無理で」
彼は私のそばにさっと寄ってきて強引に口づける。
ずるい。私は彼の…
男の躰に弱い。
「こうしないと、止まらないでしょう?」
不敵に微笑み、私の首筋をなだめるようになでた。
「本人が言ってるとはいえ、これ以上愛する人の悪口は聞きたくありませんから」
口の端がより上に上がったかと思うと、何かを言おうとした私の口を塞ぐように、
すぐに唇を私に戻した。
何でですか?
その命は今はあなたの腹(なか)に存在してるんですよね?」
「…」
「堕ろすんですね」
私は目を見開いた。
「…」
「その子はあなたの子でしょ。その子をこの世に産みだして、僕を父親にしてください」
彼は私に向かって頭を下げた。なに?この人は何を考えているの?
自分を父親にしてくれですって?おかしい。狂ってる!!!!
私は、頭を垂れあり得ない言葉を発する彼を、開いた口がふさがらないまま呆然と見つめた。
私の感情も、すべてが見透かされている…
そして、基本穏やかで優しい彼の強引で激しい一面を知ることとなった。
「…そんなの無理で」
彼は私のそばにさっと寄ってきて強引に口づける。
ずるい。私は彼の…
男の躰に弱い。
「こうしないと、止まらないでしょう?」
不敵に微笑み、私の首筋をなだめるようになでた。
「本人が言ってるとはいえ、これ以上愛する人の悪口は聞きたくありませんから」
口の端がより上に上がったかと思うと、何かを言おうとした私の口を塞ぐように、
すぐに唇を私に戻した。