恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
対決
「白石課長。夜中に何してるんですか?」
それはあの人の腕をグイとつかみ、冷たい視線を向けたみずき君だった。
「佐々木君…」
あの人は、突然現れた部下にびっくりしていた。
「なんで、君こそこんなところに…」
みずき君は、白石を一度引っ張って車から引き離し、自分が私の横に乗り込みながら、
「夜中に立ち話もなんですから、乗りません?」
そう言いつつも、白石を無理やり引きずり込んだ。
仕方なく白石はドアを閉める。車内で沈黙する3人。
みずき君は私を自分の背に隠すように白石に向き合った。
その後ろ手で、私の膝を探り手を握ってくる。
その手は、一度だけ強く握られた。
大丈夫だよ。そう彼が言っているようだった。
「いやぁ。久々相良君に会ったから…」
「こんな夜中にですか?課長はもうここの人間じゃないでしょう。
それに、どう見ても無理矢理押し込まれてるようにしか見えませんでしたけど」
「…」
「彼女に何の用ですか?」
「…話し合う用がある」
「なんなんですか?どんな話ですか?
元部下というだけでこんな夜中に、無理矢理連れて行かれなければ
いけない理由なんてないはずです。
電話でもいいし、もっと常識的な時間にした方がいいんじゃないんですか?」
「君は関係ない。個人的な話だ」
それはあの人の腕をグイとつかみ、冷たい視線を向けたみずき君だった。
「佐々木君…」
あの人は、突然現れた部下にびっくりしていた。
「なんで、君こそこんなところに…」
みずき君は、白石を一度引っ張って車から引き離し、自分が私の横に乗り込みながら、
「夜中に立ち話もなんですから、乗りません?」
そう言いつつも、白石を無理やり引きずり込んだ。
仕方なく白石はドアを閉める。車内で沈黙する3人。
みずき君は私を自分の背に隠すように白石に向き合った。
その後ろ手で、私の膝を探り手を握ってくる。
その手は、一度だけ強く握られた。
大丈夫だよ。そう彼が言っているようだった。
「いやぁ。久々相良君に会ったから…」
「こんな夜中にですか?課長はもうここの人間じゃないでしょう。
それに、どう見ても無理矢理押し込まれてるようにしか見えませんでしたけど」
「…」
「彼女に何の用ですか?」
「…話し合う用がある」
「なんなんですか?どんな話ですか?
元部下というだけでこんな夜中に、無理矢理連れて行かれなければ
いけない理由なんてないはずです。
電話でもいいし、もっと常識的な時間にした方がいいんじゃないんですか?」
「君は関係ない。個人的な話だ」