恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
未来への道筋
後回し
1月の後半から、仕事は年度末に向けてますます忙しくなった。
今まで定時で上がっていた私も、1時間でもいいので残業してほしいと言われ、
家に帰ることが遅くなる。
会社の雰囲気は段々と修羅場のように、空気が張り詰めていく。
2月になり1週間ごとに進行状況がチェックされ、
問題が発生するたびに、管理職は昼夜問わずに支社長室に呼び出される。
そんな中、私は体調が徐々に悪くなっていった。
毎年、この時期になると精神的なものと、
オーバーワーク気味のせいなのか体重が落ちてしまってはいたが、
今年に限ってはおそらく妊娠に伴うもの。
だが、ありがたいことに会社で吐き気はなかった。
私は出産経験もあるし、忙しいからと病院には行っていなかった。
本当のところ兆候があるだけで妊娠していることが確認されているわけではない。
まだ、どうするか決めかねていた私は病院に行くのが怖かった。
たぶんあの人の子を彼の子として産むのか?
彼とはこれからどうするのか?
シングルで出産、3人の子育ては考えられない…
でも、私の手にゆだねられた命を粗末にすることにも…
罪悪感はあった。
仕事の忙しさに、私はそんな諸々の煩わしいことを
それ以上深く考えるのをやめ、決断を後回しにしていた。
今まで定時で上がっていた私も、1時間でもいいので残業してほしいと言われ、
家に帰ることが遅くなる。
会社の雰囲気は段々と修羅場のように、空気が張り詰めていく。
2月になり1週間ごとに進行状況がチェックされ、
問題が発生するたびに、管理職は昼夜問わずに支社長室に呼び出される。
そんな中、私は体調が徐々に悪くなっていった。
毎年、この時期になると精神的なものと、
オーバーワーク気味のせいなのか体重が落ちてしまってはいたが、
今年に限ってはおそらく妊娠に伴うもの。
だが、ありがたいことに会社で吐き気はなかった。
私は出産経験もあるし、忙しいからと病院には行っていなかった。
本当のところ兆候があるだけで妊娠していることが確認されているわけではない。
まだ、どうするか決めかねていた私は病院に行くのが怖かった。
たぶんあの人の子を彼の子として産むのか?
彼とはこれからどうするのか?
シングルで出産、3人の子育ては考えられない…
でも、私の手にゆだねられた命を粗末にすることにも…
罪悪感はあった。
仕事の忙しさに、私はそんな諸々の煩わしいことを
それ以上深く考えるのをやめ、決断を後回しにしていた。