恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】

体調不調

今朝は目が覚めても倦怠感だけでなく、下腹部の痛みもあった。

いつもと違う朝。でも私にはそんなことを深く考える余裕は…
もちろんあるはずもなかった。

妊娠すると便秘気味になるので、そうなんだろうと軽い気持ちで、
出勤し仕事をしていた。

ずっとデスクに向かっていると、気が滅入ってくるので、
気分転換をするために、化粧室に行って個室に入った。


そして…
私は思わず絶句した。

視線の先に見えるものは、親指の先くらいの赤いシミ…

「出血してる」

今までこんなことはなかったのに…

私の知る限りでは、朝からの症状を総合すると切迫流産かもしれなかった。

とりあえずナプキンを当ててお昼まで1時間だったので
様子を見ようと自分をなだめ仕事に戻る。


そして、昼の休憩を待って、再度化粧室に飛び込んだ。

あふれるほどではないが…
どうみても出血は止まっていなかった。

どうしたらいいんだろう。

あたらしいナプキンに変え、途方にくれながら、かといって帰るわけにもいかず、

今日の帰りに病院に行くしかないけど…
残業して後に開いてるところなんてあるんだろうか…

ため息をついて化粧室を出た。
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