恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
食堂に行き、ランチを取る。
この頃当然のように食欲は落ちている。

でも食べないわけにはいかないので、無理矢理食べ物を押し込む。

ただ黙々と少ない量の食事を一生懸命に平らげようとしていた。

気が付くと隣に佐々木君がやってきた。

「相良さん。調子悪そうですね…
どうですか?」

「うん。この時期はいつもこんな感じだから…
仕方がないの」

そういいながら、私はサンドウィッチを口に放り込む。

「でも、今日はいつもにも増して顔色が悪い…
病院行きましたか?」

「行ってない…
怖くて行けないよ」

彼にはこれで意味が分かるだろう。

「でも、行かないとこのままじゃ、相良さんが倒れますよ」

「わかってる、でも正直お金と時間が…」

…視界が歪む。

「相良さん。さがらさん!!」

彼が両肩に手をかける。
私はかろうじて意識を引き戻した。

「ごめん。なんか調子悪くって…」

頑張ってはみたものの、そのまま彼にもたれるようにその意識を手放してしまった。

「さがらさん。さがらさん!!!」

耳元で彼の声が、遠くで言っているように聞こえた。
次の瞬間、私は身体が宙に浮く感じがした。でももう、これ以上無理…

結局そのまま、私の努力もむなしく…
意識を手放してしまった。

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