恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
「ずばり真実かどうか聞きたい。相良君は妊娠していて、
君が彼女と結婚するらしいと聞いたのだが、佐々木君。
この話はどこからどこまでが本当なのかね?」


なんで課長が知っているのか…
考えをめぐらせた私には答えは一つしかなかった。

白石課長…
彼以外にはいない。

あの人は、何を知りたいのだろうか?
どうして探りを入れてくるのだろうか?
私はその意図がわからずに…
怖くなった。怯えていると彼の口からあり得ない言葉が出た…

「はい。すべて事実です。彼女は…
僕の子どもを妊娠していて、結婚する予定です」

「佐々木君!!まだ結婚なんて…」

そう、現実は何も前に進んじゃいない。
それなのに、彼は外堀から埋めようとするのだろうか?

彼は私に視線を向けて、

「相良さん、いずれはそうなるんだから、課長のおっしゃったことは正しいし、
僕はきちんと義務と責任を果たそうと思っている」

ときっぱりと言った。そして堂々と課長に向かい

「課長、この忙しい時期にご迷惑をかけることになって本当にすいません。
でも僕は彼女と真剣に付き合わせていただいています。
順番には問題があるのかもしれませんが、今は彼女の身体を一番に考えたいと思っています。
長い目で僕たちを見守ってやってください。よろしくお願いします」

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