恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
私はその後気を失ったらしく、目が覚めるといつの間にか

ベッドに寝かされていた。


あれからどのくらいの時間が経ったのだろうか?

隣を見ると、そこに人のいた気配はあったが姿はない。

視界を左右に彷徨わせると、浴室の明かりが見えた。


その時枕元にあった携帯が震える。

見たこともないアドレスからメールがきた。

[はじめまして。佐々木です。こんばんは。夜分遅くにすいません。

今日の話ですが、○○に、来週の金曜日の19時でどうでしょうか?

お嬢さんたちとも会えるのを楽しみにしています。

おやすみなさい。]


文字だけのシンプルなメールだった。

私は思わず微笑む。明日、娘たちに聞いてみよう。


その後、浴室の明かりが消え現れたあの人は、私をもう一度ベッドで抱いた。
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