恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
これは新手のナンパなのか?
家族ぐるみで付き合って、油断させて…
いずれ私に内緒でこっそりどちらかだけ外に連れ出して…

そんなことまで思い始めていた。


私を通してこういう風に娘に近づいてきて、手なづけているのか?

そう考えが行きつくと、彼の行動に納得できることが多かった。
それと同時にぞっとした。

片親しかいないからこんな目に合うのか…
どうして、私たち母子はこうも男運がないのか?

プレッシャーが私にのしかかる。娘の安全は、私が守るしかない。








数日悩んだ末、今週も週末が…来る。
いつまでもこのままでは…だめだ。

そう思った私は娘が寝た夜半、衝動的に彼にメールした。




[娘たちと近すぎるように思い怖いです。もう、家には来ないで。]




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