恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
[僕が関心があるのはあなただと言ったら信じてくれますか?

本当は子どもは苦手です。
でもあなたの娘さんだから…最初はそういう理由で仲良くしようと努力した。

あなたへの下心が全てそうさせたと言えばわかってくれますか?]














私はその画面の文字に携帯を持つ手が固まり絶句した。


えっ?それってどういうこと?

私に関心がある?下心?

家に来たときはほとんど娘たちと話をしたり、遊んでいた。
その姿は無理矢理させられている様子でなく、
どちらも楽しそうだったので…つい次に来ると言っても了承していた。

彼には変な色気はなかったし、娘や私へのそういうアプローチも
ほぼ感じられなかった。

ただ、娘たちと遊びながら、たまにこちらへの視線を感じることはあったが、変に意識するほどではなかった。

私にとっては妹と同じ年なので、弟のようなそんな感じだった…



混乱した気持ちを整理しようと携帯を握りしめたまま深呼吸する。


息を全て吐ききって気持ちを落ち着けようと自分に
暗示をかけているとすかさずもう一通メールが着信する。
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