恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
「佐々木君の事が…好き。一緒に居て…」


これが私の精一杯。
あの光に彼をさらわれないためには
言葉にするしかない。

でもこれ以上は無理…




「よくできました」


私の搾りだした言葉を愛でるように彼は強く抱きしめてくれた。
ふわっと彼の香りが漂う。


車がこちらに向かってきたが…そのまま通り過ぎた。
その車は…違ったようだった。

彼は少し腕の力をゆるめ、見上げた私の上に唇が降ってくる。

押し付けられた唇はしばらく離れなかった。
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