恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
「君の大切な物は、僕にとっても大切なものだ。

そして、これが僕にとってはなにより

一番大切なものだからね…」










そう言いながら、握っている私の掌に優しく口づける。

それを眺めながら私は落ち着かない気持ちになった。
その光景はまるで、プロポーズされているようだったから…

彼は私を見上げ、

「戻ろうか?」

私の手を引いたまま、子ども部屋のドアを閉めた。
< 71 / 195 >

この作品をシェア

pagetop