恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】

お人形ごっこ

そして、一緒に眠り始めて3週目の週末。

私は、情けないやら、おかしいやらで、もう笑うしかなかった。


やっぱり、私は女としての魅力はもうないんだろうか…

たまたまあの人の好みだっただけなんだろうか?

とうとう自分をそこまで追い込んでしまうようになった。


娘たちは、相変わらず週末はよく来る
みっちゃんが大好きだった。

今週も、お土産を持っていつもの時間に彼はやってきた。

「あのね。今日はお人形さんで結婚式するの」

ご飯の支度をキッチンでしていたが、
ふとその娘の言葉に私はリビングの方へ耳をそばだてた。

「へえ――。結婚式するんだ。みなちゃんは誰と結婚したいの?」

「みなはねぇ――たっちゃんとするんだ」

「ふ――ん。じゃ、これがみなちゃんで、こっちがたっちゃん?」



「うんん。今日はみっちゃんとままの結婚式をするの。」










私は料理をしている手が止まった。


彼も何も言えなくなりかたまってしまったようで

「みっちゃんどうしたの?」

とどちらかの娘が彼をゆすぶっているようだった。




「…あぁ。僕の結婚式?」

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