恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
「そんなことはないです。
僕はいろいろ苦労してきた、今のひなさんだから好きなんです。
むしろ問題なのはひなさんではなく…」
「問題?何か問題があるの?」
彼は、その言葉を聞いたとたんに私から視線を逸らした。
「みずき君は私に思っていることは言葉にしないと
わからないって言うのに、どうして言わないの?」
「それは…」
いつものはっきりした彼ではない。歯切れの悪い言葉。
あいまいな態度。彼にも言いたくないことくらいあるよね…
お互い何でもさらけ出す必要はない。私だって彼に言えない…
そんなことは山ほどある。
それきり二人ともしばらく何も言えなくなる。
私は彼の気持ちに理解を示そうと
「あのね、誰だって言いたくない事く…「ぼくないんです!!」」
彼が目をつぶったまま私の会話にかぶせてきた。
「ない?」
私は訳が分からずに何気なくそう聞いていた。
「そう、まだないんです…」
今度は俯いて消えそうな声で囁いた。
「もしかしてみずき君…」
私は思い当たることがあり、彼を見つめると
彼はばつが悪そうにうなずいた。
「えっ?もしかして付き合ったことも?」
「いや、まさかさすがにそれはないです。
自慢するほどはいませんが…
ただ、それも、あくまで付き合っていただけで…
引くでしょう?」
僕はいろいろ苦労してきた、今のひなさんだから好きなんです。
むしろ問題なのはひなさんではなく…」
「問題?何か問題があるの?」
彼は、その言葉を聞いたとたんに私から視線を逸らした。
「みずき君は私に思っていることは言葉にしないと
わからないって言うのに、どうして言わないの?」
「それは…」
いつものはっきりした彼ではない。歯切れの悪い言葉。
あいまいな態度。彼にも言いたくないことくらいあるよね…
お互い何でもさらけ出す必要はない。私だって彼に言えない…
そんなことは山ほどある。
それきり二人ともしばらく何も言えなくなる。
私は彼の気持ちに理解を示そうと
「あのね、誰だって言いたくない事く…「ぼくないんです!!」」
彼が目をつぶったまま私の会話にかぶせてきた。
「ない?」
私は訳が分からずに何気なくそう聞いていた。
「そう、まだないんです…」
今度は俯いて消えそうな声で囁いた。
「もしかしてみずき君…」
私は思い当たることがあり、彼を見つめると
彼はばつが悪そうにうなずいた。
「えっ?もしかして付き合ったことも?」
「いや、まさかさすがにそれはないです。
自慢するほどはいませんが…
ただ、それも、あくまで付き合っていただけで…
引くでしょう?」