恋の賞味期限 愛の消費期限（Ｂｅｒｒｙ’ｓ版）【完】

劣等感？それともためらい？

３０才の健全な男の子が初めて…

聞いたことはあるが、お目にかかったことはなかった。



「つまり、結婚しようと思う子は…
あなたの言うそこまでの関係になった子はいなかった」



「…そうですね。そこまでの子はいませんでした。
でも、ひなさんにたいしては…
さっきも言いましたが本気です」



「抱きたい？それとも・・・」


「ひなさん！そういう端的な事を言っているんじゃないんです。
僕はひなさんと結婚したいって思ってるんですよ」










彼と、私にはある意味での相当の温度差があることがわかった。

「私、結婚までは…」

「いいんです。ひなさんには何でも焦って
答えを出してもらうつもりはありませんから。
でも、僕は今充分幸せなんです」


「でもぜひいつか、証明させてくださいね。
僕が男ってことを。できたらひなさんの気に入る方法で色々と」











そう言って唇を歪ませてから彼は私を強く抱きしめた。