恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
悔しいのか、辛いのか…
自分の感情なのに訳がわからない。

色々な気持ちの入り混じった涙を、彼は親指でゆっくりと拭うと
私の事をぎゅっと抱きしめた。

「苦しいんですか?」

「苦しい?辛い?悔しい?わかんない!!!

あなたの事は好きなのに、
あなたは大切にしてくれてるのに、でも躰ばかりが
こんなに欲しいと思ってしまう…
浅ましい自分がイヤ!!

私じゃ、瑞希君には釣り合わない」

投げやりに言い放った。それなのに、彼は私に向かって

「ひなさん。僕のせいであなたが自分のことを嫌いになるなんて…そんなことおかしいです」


「だって、私は、抱きたいと思うほどの女じゃ
ないってことでしょ?

私と結婚すればかわいい娘がついてくる。
あなたにとっては私は、しょせんおまけ」


私は益々訳が分からなくなっていた。
何もかも、自分の中に持っている物をみんなぶちまけ吐き出した。
年甲斐もなく。
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