恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
「本当は…
どうしていいのかよくわかってない。こんな僕でいいの?
…怖いんだよ。やっぱり瑞希君じゃ無理って嫌われるのが」
彼の戸惑いは…
理解できる。
でも、私はそれが欲しくて…
その他のもの。戸惑いや躊躇、
もしかしたらそんな彼の気持ちさえどうでもよかった。
「なんで我慢するの?私の知ってることなら何でも教えてあげる。
でもあなたじゃなきゃ、今じゃなきゃ――――」
私は言い終わる前に彼のうぶな唇にふさがれて
息つく間もないほどの波に呑まれた。
彼が丁寧に丁寧に躰中くまなく唇を寄せて
「きれいだよ」と繰り返し囁いているだけなのに、
信じられないような快感に頭がくらくらした。
私は彼の唇を躰に受けながら…
そう自分の気持ちをごまかしていた。
彼は経験のなさで突っ走ることはなかった。
切迫した情熱とは対照的に、丁寧に私の躰を頭からつま先の
全てを逃すまいとしていた。
やはり彼はどこまでも自分に対して禁欲的だ。
自分の事より相手を、私を一番に崇めてくれる。
この躰が手に入るなら私は何でもするつもりだった。
彼でなくても、男ならだれでもいいと思っていたはず。
ただ、ここにいたのがたまたま彼だっただけ。
最初は唇で、次に彼の指が、大きな手が
あちこち私の肌を口づけ撫でて、快感に灯をともす。
そしてそっと躰に触れるだけでも狂わんばかりに生理的な震えが
止まらなくなったそのとき、
彼は待っていたように自分の欲望をむきだしにする。
少し手間取りながら準備をすると、ひとつになり
ほとんど動く間もなく彼はあっという間に自分の意識を手放した。
どうしていいのかよくわかってない。こんな僕でいいの?
…怖いんだよ。やっぱり瑞希君じゃ無理って嫌われるのが」
彼の戸惑いは…
理解できる。
でも、私はそれが欲しくて…
その他のもの。戸惑いや躊躇、
もしかしたらそんな彼の気持ちさえどうでもよかった。
「なんで我慢するの?私の知ってることなら何でも教えてあげる。
でもあなたじゃなきゃ、今じゃなきゃ――――」
私は言い終わる前に彼のうぶな唇にふさがれて
息つく間もないほどの波に呑まれた。
彼が丁寧に丁寧に躰中くまなく唇を寄せて
「きれいだよ」と繰り返し囁いているだけなのに、
信じられないような快感に頭がくらくらした。
私は彼の唇を躰に受けながら…
そう自分の気持ちをごまかしていた。
彼は経験のなさで突っ走ることはなかった。
切迫した情熱とは対照的に、丁寧に私の躰を頭からつま先の
全てを逃すまいとしていた。
やはり彼はどこまでも自分に対して禁欲的だ。
自分の事より相手を、私を一番に崇めてくれる。
この躰が手に入るなら私は何でもするつもりだった。
彼でなくても、男ならだれでもいいと思っていたはず。
ただ、ここにいたのがたまたま彼だっただけ。
最初は唇で、次に彼の指が、大きな手が
あちこち私の肌を口づけ撫でて、快感に灯をともす。
そしてそっと躰に触れるだけでも狂わんばかりに生理的な震えが
止まらなくなったそのとき、
彼は待っていたように自分の欲望をむきだしにする。
少し手間取りながら準備をすると、ひとつになり
ほとんど動く間もなく彼はあっという間に自分の意識を手放した。