「わかってるってば」
「はじめまして
来週お伺いします
以上。柏木」
極端に手短な内容
「なんだよ・・・」いきなり。
最初からそうだった。
このLINEでの連絡手段を提案したのも彼。
世代が物語っています。ハイ・・・
「先生・・・しっかりついてきてくださいよ。」
そんな捨て台詞を吐いた、男。
柏木ゆうき
26才
今度、華々しくも、私の担当となった。
「いいねー。若くて~」みんなにもてはやされたっけ。
「最初は、かなり印象が悪くって、正直苦手。」
こんな心のつぶやきを何度かした後
私は覚悟を決めた。
柏木・・・
彼はなんというめぐりあわせなのか・・・
前にいた私より数カ月前に退社した
あの憧れの柏木奈々先輩の弟だったことを後から知った。
「ゆ・・・油断できんな。」
私はどんな顔で初対面を迎えたらいいのか
実は最近全然眠れない。
そもそも・・・年が10も離れているっていう事実。
「話かみ合わないよね?絶対・・・」
もはや恐怖だし・・・
先輩の弟だったけど
一度も逢ったことはなかった。
ゆうきは
大学院を出るも
就活に失敗し
数年ふてくされながら
とうとうお姉さまのコネで仕事についた。
このバックグラウンドだけでも腹立つし……
そんな彼を
いったいどんな顔でお迎えしたらいいのか
悩ませるね君……
私はLINEの返事を返さなかった。
「くそ!・・・なんだこのモヤモヤは・・・複雑だし。」
何とも言えない気持ち・・・
でも・・・
なんだか
早く逢ってみたいよ。君に・・・
来週お伺いします
以上。柏木」
極端に手短な内容
「なんだよ・・・」いきなり。
最初からそうだった。
このLINEでの連絡手段を提案したのも彼。
世代が物語っています。ハイ・・・
「先生・・・しっかりついてきてくださいよ。」
そんな捨て台詞を吐いた、男。
柏木ゆうき
26才
今度、華々しくも、私の担当となった。
「いいねー。若くて~」みんなにもてはやされたっけ。
「最初は、かなり印象が悪くって、正直苦手。」
こんな心のつぶやきを何度かした後
私は覚悟を決めた。
柏木・・・
彼はなんというめぐりあわせなのか・・・
前にいた私より数カ月前に退社した
あの憧れの柏木奈々先輩の弟だったことを後から知った。
「ゆ・・・油断できんな。」
私はどんな顔で初対面を迎えたらいいのか
実は最近全然眠れない。
そもそも・・・年が10も離れているっていう事実。
「話かみ合わないよね?絶対・・・」
もはや恐怖だし・・・
先輩の弟だったけど
一度も逢ったことはなかった。
ゆうきは
大学院を出るも
就活に失敗し
数年ふてくされながら
とうとうお姉さまのコネで仕事についた。
このバックグラウンドだけでも腹立つし……
そんな彼を
いったいどんな顔でお迎えしたらいいのか
悩ませるね君……
私はLINEの返事を返さなかった。
「くそ!・・・なんだこのモヤモヤは・・・複雑だし。」
何とも言えない気持ち・・・
でも・・・
なんだか
早く逢ってみたいよ。君に・・・