大好き

岳瑛がメールの返信をくれなくなってから、１週間
学校で夏休みに行われる、伸長補習の日になった
この伸長補習には、岳瑛は必ずいる
～あぁ、気まずい・・・ていうよりも、あっちが無視ならこっちも無視しよ～

伸長補習が行われる教室に入ったら、ちゃんと席に座って他の男子と混ざって楽しそうに話している岳瑛がいた
私は、それを見てイラつきを我慢していたのに、そのイラつきが爆発
～絶対に無視するっ！～
そう心の中で誓った

江理が座った席は、江理を怒らせた岳瑛の近くだった
～なんで近いんだよっ！～
心の中で、何度最悪と唱えたことやら・・・

１，２時間目は英語だった
英語の時間、隣の席に座っていた聡美と、後ろの席に座っていた幼稚園が一緒だった男子と話していた
後ろの男の子が話をかけてきたため、私は後ろを向いた
後ろを向いて話し終わって、顔を上げたとき、岳瑛はこっちを見ていた
～メール無視するやつは、こっちを向くなっ！～
と思い、私は岳瑛から目線をはずした
岳瑛は、こっちをまっすぐ見てきたが、私は岳瑛がそうしてくる分、イライラが増してきた
３，４時間目は、本当に目を合わせたくないから、岳瑛の方向を全く見なかった
私が岳瑛のほうを見なかった間、岳瑛のほうからなんとなく目線は感じた
でも、そんな感じで目線を私のほうに向けている人に、私は苛立っていたので、完璧無視をいたしました