大好き
その2日後、岳瑛からメールが来ていた
「ごめん、メールに気づかなかった」
岳瑛からは、そう来ていた
私はそんなこと信じていなかった
岳瑛は毎日メールを見る人だった
江理からメールが来なかったら、岳瑛からメールが来る
だけど、最近そんなの全然ない・・・
「ううん、大丈夫☆」
私はそう答えたけど、内心全然そんなんじゃない
心臓に刃物が刺さったみたいに、すっごく痛かった
私はそんなことがあっても、何もなかったように答える
岳瑛といたら、我慢することが友達よりも倍なんだ・・・

「あのさ、今週の月曜日・・・29日、空いてる?・・・」
「たぶん空いてるけど、どうかした?」
「久しぶりに・・・おでかけたいなぁって・・・二人で・・・
「・・・いいよ」
岳瑛は承知してくれた
私は嬉しい気持ちもあったが・・・嫌という気持ちもあった
岳瑛に会うのが、嫌という気持ちだった

29日当日となり、私は集合時間よりも5分ほど遅くなってしまった
~やばっ!5分も送れた!岳瑛、怒ってるかなぁ・・・~
集合場所についても、岳瑛の姿はない
~まだ来てないのかな・・・~
周りを見回しても、岳瑛の姿は見えない
集合時間は、もうとっくに過ぎているのに・・・
~ヴゥヴゥ~
私の手の中にあった携帯がなった
携帯を開くと、メールが来ていた
「後ろにいるよ」
岳瑛からだった
後ろを見たら、岳瑛がいた
「ごめんね、遅れて」
「ううん、大丈夫。行こ」
岳瑛は、先々と行ってしまった

私は、歩幅がとても狭いため、岳瑛においていかれてた
50メートルぐらいはあいていたと思う
「www離れすぎでしょwww」
「岳瑛が歩くスピードが速いの!」
「これ普通だしwww」
「歩幅が狭いの!!しょうがないでしょっ!」
「wwwごめんね」
私たちはそう言って、久しぶりのプリクラをとった
初めてのキスプリをとった
正直、すっごくはずい!!!!!
私は恥ずかしくて、いったんお店を出たときは、ずっと下を向いていた
「なんで、そんなに下向いてんの?」
「何もないもん。もう帰る?」
「ん?・・・もう1枚とりたいから・・・もう1回行こ」
そう言って、岳瑛は私の手を取った
久しぶりに手を繋いだから、びっくりしてしまった
「wwwなにびっくりしてんの?」
「久しぶりだったから・・・てか、速いっ!」
岳瑛は普通に歩いていたが、江理は小走り状態でいた
「めっちゃがんばっとるwww」
岳瑛はそう言ったものの、スピードを落としてくれた
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