【完】俺のちょっと冷たい彼女
フラれた日の放課後

俺は教室で一人机に座って外を眺めていた。

流れそうで…でも…流したくない涙…

男がそんなんでどうする

そう思っていたときだった。

「何してるの?」

透き通った綺麗な声が聞こえた。

「優ちゃんか…何?笑いに来たの?ずっと好きだった女にフラれた俺を…」

俺のどこがいけなかったのだろう。

やっぱり未練がましい男はダメか…

今でもこんなに好きなのに…。

「んー慰めに来たのよ…。」

そう言いながら微笑む彼女は綺麗だった。

「そっか…。」

少しだけ嬉しかったのは内緒

「ねぇ、昔話してあげる。あるところに女の子がいました。その女の子は幼馴染みの男の子が好きでした。でもその男の子は10歳も年上で女の子なんて子供にしか見られませんでした。そしてつい最近男の子は結婚しました。その女の子の恋は儚く散ったのでした。おしまい…どう?面白かった?」


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