【完】俺のちょっと冷たい彼女
いつまでそうしていたのかは分からない。

でも優ちゃんの腕が俺の背中に回ったことは分かった。

正直滅茶苦茶ドキドキした。

俺が好きなのは瑠美だろ?

なのになんで優ちゃんにドキドキしてんだよ!

もしかして俺…攻められたら弱いタイプ?

「クスッ…」

腕の中で笑う優ちゃん?

「優ちゃん…何で笑ってるの?」

今の雰囲気笑うとこなかったはず

「だって楓ドキドキしてるでしょ?」

ば、バレてるぅーー!!

俺の心臓止まれぇーーー!!!

って止まったら死ぬぅー!!!!

落ち着け!俺!

こんなの俺らしくないぞ。

「し、してねぇーよ。」

噛んでどうするぅー!!

「フッ…そういうことにしといてあげる。」

このとき優ちゃんが男の俺なんかより何枚も上手なんだと分かった。

勝てるとしたら瑠美ぐらいだろう。

美少女の優ちゃんでも鈍感女には敵わないのだ。

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