桜色ノ恋謌
■抱きしめた恋は
その日以来、たまに恭哉はあたしのマンションに遊びに来る。
実家に帰って仲良くしたくても、邪魔が入るから落ち着いて二人で……イチャイチャ出来ない。
そのせいで実家にはあんまり帰らなくなった。
恭哉が口癖のように言う。
「咲絢と一緒に遊びに行きたいのにな」…って。
普通のカップルだったらデートスポットなんか人目も気にしないで行けるけど、あたしが芸能人だから……。
こうやって二人で逢うのでさえ、誰かの目を気にしながら…だから、我慢させてるのを申し訳なく思うんだ。
―――だけど本当は恭哉が何に対して我慢をしていたのかを、あたしが知るのに時間はかからなかった。
実家に帰って仲良くしたくても、邪魔が入るから落ち着いて二人で……イチャイチャ出来ない。
そのせいで実家にはあんまり帰らなくなった。
恭哉が口癖のように言う。
「咲絢と一緒に遊びに行きたいのにな」…って。
普通のカップルだったらデートスポットなんか人目も気にしないで行けるけど、あたしが芸能人だから……。
こうやって二人で逢うのでさえ、誰かの目を気にしながら…だから、我慢させてるのを申し訳なく思うんだ。
―――だけど本当は恭哉が何に対して我慢をしていたのかを、あたしが知るのに時間はかからなかった。